- 桂校の内田さん
「サマータイム」に四苦八苦!
いよいよ今週から11月に入ります。すっかり日も短くなり、これまでは「こんにちは」というあいさつを交わしていた6時台の生徒さんとのやり取りも、ここ数週間で「こんばんは」に変わってきました。
あいさつの言葉は、時刻ではなく明るさで使い分けているんですね。
日が短くなる、と言えば、「夏時間」いわゆる「サマータイム」の切り替えの時期でもあります。欧米を主として、多くの国で採用されています。
アメリカを例に取ると、11月の第一日曜日を、1時間進めた時計をもとに戻す日と定めています。
旅行などで北米の時刻を確認する際、日本とは半日以上の時差があり、国内でいくつもタイムゾーンがあり、旅行の際は日付変更線を越えるフライトとなる為、ただでさえ頭がこんがらがりますが、さらに「夏時間」も考慮しないとダメなので、本当に苦労しますね。
もう一つ、北米やオーストラリア英語圏の人と会話する場合、夏時間は”daylight saving (time)“《略DST》 となり、”summertime” では「夏時間」の意味にはならないのですが、そのまま「夏、夏季」という意味でとらえられるので、話が通じていないこと自体に気づかずだんだん話がすれ違う、というやっかいな状況におちいります。イギリス英語では”summer time”でオッケーなので、和製英語、というわけでもないんですね。
日本では、第二次世界大戦後には何度もサマータイム導入の議論がなされているだけでなく、終戦直後に実際に導入されたこともあり、そこで明確にデメリットの方が大きいという結論が出ています。
アメリカ国内でも、アリゾナ州とハワイ州では実施していません。
ご参考までに、世界の夏時間の採用状況を紹介しておきます。
青色:夏時間を実施している国・地域
オレンジ色:過去に夏時間を実施したが現在は行っていない国・地域
赤色:夏時間を実施したことのない国・地域
