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  • 桂校の内田さん

「千年の知恵」”The wisdom dating back to 1000 years ago“ 

10月前半の、連日30度を超える季節外れの陽気から一転、半ばをすぎたところで最低気温が10度を下回るところまでさがり、一気に季節が2か月進んだかのように感じます。

夏以降、大人の生徒さんとのレッスン内外の雑談の中では当然コロナウィルスのワクチン接種が話題にのぼることが多かったのですが、9月以降、10代の学生の生徒さんからも、ワクチン接種の予定や接種を完了したという話を聞くようになりました。そして気温が一気に冷え込み冬の到来を予感させることもあり、インフルエンザワクチン接種についての話題もででくる時期になりました。

そこで、ワクチン接種の歴史について少し調べてみました。

記録に残っている最初の「人工的に免疫を作り出す」試みは、驚くべきことに、約1,000年前の中国で、天然痘への対処として実施され、その行為は(英語で)"insufflation"と呼ばれました。当時の人口免疫の実施方法は、患者のカサブタを粉状にしたものを筒で鼻から吸い込んだり、傷を付けた皮膚から体内に取り込むという方法で、注射ではありませんでした。その後はこの方法がトルコを含むアジアとアフリカの地域で行われていたということです。

"The first attempts to produce immunity artificially were recorded in China approximately a thousand years ago." (ロンドン科学博物館のウェブサイトより)

その後、18世紀になり、この方法はオスマントルコ帝国からヨーロッパに伝わりました。当時、この医療行為は英国では"variolation"として上流社会等の限られた範囲で実施されました。

またその頃ヨーロッパでは、牛の天然痘(cow pox)というものがあり、これは人間のものと比べはるかに軽い症状で、牛はこの病気で死ぬことはなかったこと、そして人間がこれに感染するケースがあり、その人々がその後人間の天然痘に対する免疫ができていたことが一般的に知られていました。免疫学の父とも呼ばれる英国の医学者エドワード・ジェンナー(Edward Jenner、1749年5月17日 - 1823年1月26日)は、この牛の天然痘を使い、人間へのvariolationの実験を行い、人間の天然痘に対する免疫の獲得に成功しました。

その行為を彼はラテン語で乳牛"cow"を意味する"vacca"より、vaccination と呼びました。このような経緯から現在vaccinationがinnocurationと同じ意味で使用されます。

そして1980年、世界保健機関WHOは、天然痘の撲滅を宣言するに至りました。

今回のパンデミックにより、従来は専門用語に分類されていたであろう用語や表現が、今後は普段の会話(everyday English) やエッセイのトピック等になる可能性も高いので、ニュースや記事などで頻繁に使用される用語を理解できること、そして自分でも使えるようになることが求められると思います。

以下は、パンデミック発生以降、毎日のように耳にする用語・表現の一部です。ニュースなどでわかりにくい表現があれば、前後関係を含めメモしておいてレッスン時に講師達に質問しましょう!

“the state of emergency” 「緊急事態宣言」

“fully vaccinated”     「 規程の回数のワクチン接種を完了済みの」

“booster shot”       「追加接種」

“dose” 「ワクチン接種の1回分」

“breakthrough infection” 「ワクチン接種完了後の感染」

“vaccine rollout”  「ワクチン接種の運用開始・展開」  

“weekly testing”     「毎週検査を受けること」

“herd immunity”    「集団免疫」


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