全世界が注目する中、11月3日が米国の大統領選挙の投票日となります。
投票日は、最初の月曜日の翌日の火曜日、と定められている (原文: on the Tuesday next after the first Monday in the month of November of the year)ので、今回は3日となりました。単純に「第一火曜日」ではないのがすこしややこしいですね💦
GEMの講師を含め、米国外等、地元以外に滞在している米国人は、absentee voting/ballot (不在者投票) を申請し、各州指定の方法で投票します。
NASA があるテキサス州では、なんと宇宙飛行士が宇宙から投票することが法律上可能です。1997年に、実際に David Wolfという米国人宇宙飛行士が、ロシアのスペーステーション”Mir”から、テキサス州内の選挙に投票しました。
テキサス州ではその一方で、郵送での投票を選択できる条件が規定されていて、その条件のなかに「コロナウィルスのパンデミックによる感染防止」は含まれないという判断が、今年裁判所により示されました。
テキサス州はトランプ氏の共和党の”stronghold”(牙城)とされてきましたが、今回の大統領選挙においては、”swing state”(どちらが勝利するか分からない州) になるだろうと報道されています。
仮に票が拮抗し、郵送での投票(mail-in ballot/voting )の有効性が再び問われることになれば、最終的な判断まで時間を要する可能性があります。
Texas は”electoral college” (選挙人)が38人と、カリフォルニア(55人)に継ぎ多く、この州の結果が大統領選の結果を左右する可能性さえあります。逆に、全米で前回2016年に投票しなかった有権者が今回郵送などで投票し、投票率そのものが大きく上昇し、”landslide”と表現される「圧勝」となる可能性も多分にあります。
次回のレッスンで、多くの生徒さんがこの話題に触れるかと思います。
アメリカ大統領選挙のシステムは複雑で、普段あまり耳にしない英語表現も多いので、わからないことがあれば是非講師に質問してみましょう👌
大統領選挙に関する英語表現例
“mail-in” = 郵送による
“in-person voting” = 実際に投票所に行き、投票すること
“ballot” = 投票用紙
“voting” = 投票
“turnout” = 投票総数, 人出
“absentee voting” = 不在者投票
“electoral college” = 「選挙人」*米国大統領選は、有権者が直接候補者に投票するのではなく、州の人口比により割り当てられる「選挙人」の獲得数を競う。全米で538人、過半数の270人を獲得した候補が大統領となる。
“GOP(Grand Old Party)” = 共和党の別名
“stronghold” = 牙城、特定の政党等が強い影響力を持つ地域
“swing state” = アメリカ大統領選挙で, 浮動票が多いため, どの候補者が有利か読めない州で、しばしば選挙の行方を左右する
“landslide victory” = 選挙などでの大勝利
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