なぜ日本人は英語を話せない?
- 亀岡校の片山さん
- 7月18日
- 読了時間: 3分
何年も英語を習ってきたのに話せない! という話をよく耳にしますが、なぜでしょう?
というかこれは本当でしょうか?
例えば、中学で週に3日英語の授業があるとして単純計算すると、一年間でざっと90時間ほどです。これを1日24時間に換算すると丸4日間にもならず、中学3年間では10日あまりという事になります。“3年間習った”というのは、言い換えれば、“3年間の内で10日間だけ英語を習った”となります。 このことから考えると、英語を話せないのは、英語を習う絶対量が少ない事が大きな理由だといえるでしょう。
さらに、日本人が英語をマスターするのが難しいと言われるには環境も影響していると思われます。日本では日本語さえ話せれば日常生活が送れます。最近インバウンドの外国人が多くなったというものの、その人達に積極的に話しかけたり、あるいは自分で英語のTVや映画を見たりしない限り英語に接する機会はなく、一度授業で習っただけの英語の「読む」「聞く」「話す」「書く」の4技能は、日々、日本語で入ってくる莫大な量の情報によって、時間と共に頭の隅っこの方に追いやられてしまうという訳です。
ではどうすればよいか?
たとえ限られた時間内だけでも、できるだけ多くの発話訓練をすると少し状況が変わります。「何度も何度も同じ表現の繰り返し練習」を日々継続実践していくのです。実はこれこそが、小さい子どもが言葉を学ぶ過程なんです。考えてみれば、小さい子供は知っている単語数で何でも表現しようとしますよね。日常会話は2000語前後の組み合わせでほとんどが言い表せるようですから、小さい子は知っている単語1000~2000語を駆使して話をしているのです。
例えば、「ママ-、トイレ行きたーい。」、「お腹すいたよー。」、「晩ごはん何~?」等々
このような言葉を何回ぐらい言った経験があるでしょうか?おそらく何百回、何千回も言ってきたことでしょう。そうです。同じ表現を何度も何度も繰り返すことで言葉を話せるようになるのです。
GEMでは、生徒さんが来られたら英語であいさつし、レッスン時間になるまでに「What did you eat for lunch?」「What time did you get up this morning?」「What time did you go to bed last night?」等簡単な質問をしたりします。答え方を身に付けた子ども達は、毎回みんな給食で食べた献立やお弁当の中身を英語で教えてくれます。時には「I ate ホイコーロー and けんちん汁」という答えもあり、回鍋肉、けんちん汁 って英語で何て言うんだっけ?と、一緒に調べたり私にとっても勉強になります。ちなみに回鍋肉は twice cooked pork、けんちん汁は Japanese tofu and vegetable chowderでもいいし、Kenchin-jiru soup と言っても良いようですね。
このように、自分が日常生活で良く使うフレーズを英語で口に出す練習を継続する事は、子供だけではなく大人にとってもとても効果がありますので、是非実践してみてください。その継続により、外国の方々と意思疎通ができる喜びを味わってもらいたいと思います!








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